IOダインセラピー臨床研究会｜ヨウ素製剤の認知活動・講習・学術活動

IOダイン（コロイドヨード）について

ヨウ素は人の甲状腺ホルモンの原料として健康な生活に欠くことのできない必須元素です。元素で海藻に多く含まれています。ヨウ素の製剤は殺菌と抗炎症効果を持つ「ヨードチンキ」や「うがい薬」として有名です。
ヨウ素は経口や点滴で体内に吸収されると甲状腺以外の組織は吸収されず数時間で腎臓からほとんどすべて尿に排泄されます。例外としてガン組織などの酸性・酸化状態の組織ではヨウ素は良く吸収されガン細胞を殺します。また、炎症のある患部でもガン組織よりわずかですがヨウ素が同様に吸収され抗炎症の効果（ヨウ素が低濃度の場合）を発揮します。
ヨウ素の抗ガン作用の特徴は髪の毛が抜けるような体を痛める副作用の化学療法抗ガン剤とは全く違っていて体に優しい抗ガン剤です。以降は刺激性の少なくしたヨウ素製剤を（コロイドヨード）と呼びます。コロイドヨードは化学療法抗ガン剤と併用可能です。併用することでより良い効果が得られることもあります。
 

IOダインとがん細胞・ミトコンドリア

抗がん剤のメカニズム

抗がん剤には、核酸の合成を阻害してがん細胞の代謝を阻止しようとするものDNA合成抑制、代謝阻害、栄養遮断など様々な種類がありますが、いずれの薬でも直接あるいは間接的にがん細胞を攻撃して、がん細胞の活動を阻害しようとします。

抗がん剤は、正常な細胞とがん細胞の代謝のわずかの違いを狙いますので、当然、副作用が生まれる可能性が高くなります。

これらの薬は、がん細胞の働きを攻撃的に抑制しようとし、がん細胞が生まれ続けることや、その性質がどんどん悪化していくメカニズム（薬剤耐性）については対処できていません。そのために腫瘍の一時的な退縮に終始し、再発を繰り返すことになります。

がん細胞の特徴

がんの原因は多様ですが、その一つに細胞の中の遺伝子が損傷を受け、それが進行して、がん抑制遺伝子も損傷され、悪性細胞の増殖の制御が効かなくなることと考えられます。

また最近、がん細胞の中のミトコンドリアの品質の悪化の程度と、がん細胞の悪化（転移能、浸潤能など）が相関していて、ミトコンドリアの機能低下も重要な因子であると考えられます。

正常なミトコンドリアは、酸素を消費（好気性）してATPというエネルギーを産生（36）しますが、がん細胞ではミトコンドリアの機能低下とともに、酸素でなく、グルコースを消費してATPを産生（2）する嫌気性解糖系が亢進していることが分かっています。
だから、がん細胞は多くの糖を利用するのです（正常細胞の5倍）

ミトコンドリアを活性化させるとがん細胞は自滅する

がん細胞は、ミトコンドリアの機能を低下させ、解糖系のエネルギー産生を亢進しています。
理由は、ミトコンドリアが活性化すると発生する活性酸素によって、がん細胞が自滅してしまうからです。

がん細胞は、組織の中で低酸素状態に適応し嫌気性解糖しているので、正常細胞のように酸素が入ってきてミトコンドリアが活性化するのを嫌います。